こんにちは、ひきわり納豆です。
私はFPSゲームをよくプレイするのですが、コントローラー(PAD)で操作しています。
最初はPS4コントローラー(デュアルショック)でプレイしていたのですが、他のコントローラーも試してみようと変えてみたところ、操作感の違いに驚きました。
そこから色々なコントローラーでプレイするようになり、自分に合うコントローラー探しの旅に出ていました。
一度コントローラーにこだわりだすと沼にハマってしまうのは僕だけではないはず。
背面ボタンは必須、トリガーストップもあると嬉しい、スティックの精度が良くないと、あれこれ求めてしまいがちになります。
でも高価なコントローラーを買う度胸はない。
しかしついに見つけました、神コントローラー。
【Flydigi(フライデジ)】という会社が開発した【VADER4 PRO】はFPSゲーマーにとって欲しい機能が全部盛り込まれている最強コントローラーです。
今回はこのPCパッドをご紹介していきます。
VADER4Proの特徴
VADER4Proは中国の会社が開発したPCコントローラーで、形状はXboxタイプになります。
4という数字はVADERシリーズの4作目という意味です。
FlydigiはPCやswitch向けのコントローラーに力を入れており、他にも【APEX】シリーズのコントローラーも開発しています。
コントローラーマニアの間では安くて性能の良い商品を作っていることで知られています。
知る人ぞ知る企業のため、中華系といえど信頼と実績のある安心できるコントローラーです。
まずは簡単なスペックから。
本体サイズ | 幅155×長さ105×高さ65mm |
重量 | 280g |
接続(PC) | 有線、2.4GHz wireless USBドングル、Bluetooth5.0(X-inputのみ) |
接続(switch) | 有線(ドッグ経由) Bluetooth5.0 |
接続(スマートフォン) | Bluetooth5.0 |
ポーリングレート | 無線1000Hz、有線1000Hz |
ケーブル長 | 2.0m(USB TYPE-C 充電用ケーブル) |
内蔵バッテリー | 接続時間:15時間 リチウムイオンバッテリー/電池容量800mAh |
充電時間 | 約2時間 |
対応モード | X-inputモード/D-inputモード ※PCでのBluetooth接続時はD-inputに非対応 |
機能 | 加速度センサー/6軸ジャイロセンサー/振動機能 |
対応プラットフォーム | 任天堂switch/Android(10以上)/iOS(13.4以上)/Windows PC(10以上) |
内容物 | 本体/USBドングル/USB TYPE-C ケーブル |
本体
正面から見るとこんな感じです。
全体的にブラックで落ち着いた雰囲気があります。
テカリもなくサラサラとしていて指紋は付きにくい印象でした。
ABXYボタンはマウスクリックになっており、その他のボタンはタクタイルのようなコツコツする感触で、押しにくさはありません。
スティックについては後述します。
背面はこのようになっています。
背面ボタンが4つあるのが特徴的で、普通持ちの方にとっては中指で4つ押す形になると思います。
奥側にある背面ボタンは押しにくそうに見えて意外と押しやすく、指を伸ばしたときにストレスなく押すことができます。
中心にあるスイッチは、USBドングルでの無線接続、Bluetooth接続、任天堂switch接続の3種類を切り替えるスイッチです。
トリガーストップ機能も付いており、スライドスイッチを切り替えるとマウスクリックになり浅く押せるようになります。
通常のトリガーストップだと、ただ押し込みが浅くなるだけですが、マウスクリックは押し心地が良いのでFPSで単発式の武器を使うときに便利です。
背面ボタンの感触はマウスクリックでなく、一般的なボタンといったところです。
本体上部。
USBタイプCで接続する箇所が付いているのみのシンプル設計です。
その周囲にある窪みの用途は不明です。
LBとRBはやや広めになっているため押しやすくはあるのですが、個人的にはもう少し狭くしてコンパクトな形にしてもいいのでは、と思いました。
本体下部はこのようになっています。
別売り、またはセット販売の充電ドックに接続する用の端子が付いています。
グリップ部分は大きすぎず小さすぎない、丁度良い握り心地。
しかしグリップの滑り止めがプラスチック素材にギザギザの加工がしてあるだけの簡素なもの。
欲を言えば滑り止めはラバーかシリコン素材にしてほしかったところです。
コントローラー用の滑り止めテープを貼ればいいだけなのですが、個人的にはあまり自分で加工したくないのでこのまま使用するつもりです。
本体の重量は268g。
カタログスペックでは280gと記載がありましたが、おそらく有線ケーブルも合わせた重量なんだと思います。
個人的には軽すぎると持っている感覚が無くなって嫌なので、丁度良く手に重さが来る重量だと感じています。
高精度なスティック
ゲームプレイにおいて重要なスティックですが、ホールエフェクトセンサーを搭載したスティックになっています。
最近ではほとんどのコントローラーがこの技術を採用していますね。
従来の物理スイッチによる接触型のスティックは摩耗するデメリットがありました。
それによりスティックを触っていないのに視点が動いてしまう【ドリフト現象】が頻繁に起こっていたのが、ホールエフェクトセンサーでは軽減されています。
また、このコントローラーの目玉はスティックのテンション調整が可能なところです。
スティックのテンションとは、スティックを倒したときの抵抗のことで、力の入れ具合でエイムのコントロールが変わってきます。
スティックの外円にダイヤルがあり、回すことにより40gfから100gfの間でテンション調整ができます。
海外プロのインペリアルハルはスティックテンションの柔らかいコントローラーを特注でカスタマイズして使用しているらしいです。
指の力はそれぞれ違うため、実は柔らかいテンションのほうがリコイルしやすいこともあります。
それほどスティックテンションはエイムに重要だということなので、これが自分で自由に変更できるのはユーザー目線のうれしい設計。
私は最小のMINから3メモリのところに設定しており、デフォルトから少し柔らかめにしています。
それでゲームが上手くなるかはまた別の話ですね!
ちなみにテンションを変えるとスティックの押し込み圧も変わります。
テンションを硬くすると押し込みボタンも固くなるので、あらかじめ注意しておきましょう。
ハイブリッドDパッド
十字キーにはFLYDIGI自社開発による【8方向ハイブリッドDパッド】を採用しています。
タクタイルボタンのため確かな押しごたえがあり、誤爆は少ないと感じました。
プラスチック製なので多少の安っぽさはありますが、遊びが少なくしっかりとした作りになっています。
格闘ゲームなどの十字キーを多用する場面では本領を発揮できると思います。
豊富な追加ボタン
背面に4つと表面に2つ、計6つの追加ボタンで親指を離さなくてもボタンのショートカットできるようになっています。
特にFPSでは右手の親指はエイムに直結するのでスティックからなるべく動かしたくないもの。
背面4つのボタンにABXYボタンを登録しておけば、無駄に指を動かす必要がなくなります。
さらに表面にCとZのボタンが追加されているのがVADER4proの特徴です。
ここにスティックの押し込みボタンを登録しておけば、スティックの負担が減少し長持ちするのではと感じました。
FPS以外のゲームで特に活躍できそうな追加ボタンです。
低遅延のポーリングレート1000Hz
ポーリングレートとはコントローラーやマウスなどのデバイスが、接続されている機器(PC)にデータを送信する頻度のことです。
単位はHz(ヘルツ)で1秒間に何回データを送信するのかを表します。
つまりポーリングレート1000Hzは1秒間に1000回ものデータが送信されることになるのです。
ポーリングレートが高いほど、デバイスからPCへのデータ送信回数が多くなるため、ボタンを押したときの遅延が低下し、操作性が向上します。
PS4コントローラーは250Hzなので、その4倍もあるVADER4PROはいかに低遅延か分かるはず。
操作がヌルヌルになり滑らかなキャラコンやエイムができるようになります。
FPSや格ゲーでは重要な要素の1つです。
モニターでよくある、リフレッシュレートと似ていますね!
また、公式では無線接続でも1000Hz出ると謳われています。
自由なカスタマイズ性
FLYDIGIの公式HPで専用ソフトウェアをインストールすることができます。
多彩なカスタマイズができるようになり、自分好みのボタン配置や感度の設定が可能です。
- スティックやトリガーのデッドゾーン(遊び)や反応曲線の設定
- 各種ボタンマッピング
- 振動の強弱やオンとオフの切り替え
- ジャイロセンサーの設定
- ライティングの切り替えや明暗の設定
プロファイルは4つまで設定可能なのでゲームのジャンルによってカスタマイズを切り替えられるのもうれしいポイント。
また、珍しいことにVADER4PROはスティックの円形アルゴリズムを変更することができます。
画像下部に円形か長方形か選択する箇所があります。
円形にするとスティックを倒したときにそのままその方向に入力がされますが、長方形は縦と横に補正がかかるようになっています。
自分ではスティックを真横に倒したつもりでも実は少し斜めに倒してしまっていることが多いです。
FPSではその少しの斜め入力がエイムに直結してくるので、それを自動で真横に補正することで操作がしやすくなる原理だそうです。
もちろん全員がやりやすくなるわけではなく、好みもあるため自由に切り替えてください、という意味で設定が可能になっているのだと思います。
繊細な操作が得意な方には円形ですが、実際の使い勝手を体験して決めてみてください。
私は左スティックは円形、右スティックは長方形にしています!
長寿命のバッテリーと無線接続の手軽さ
無線での連続使用時間は最大15時間。
充電時間は約2時間。
やはり無線での手軽さは一度体感するとハマります。
煩わしいケーブルを気にしなくていいのはストレスがなくていいですね。
無線でもポーリングレート1000Hzだと言われていますが、FPSをプレイするときは一応有線接続でやっています。
RPGもたまにやるので、そういうときは無線で気楽に楽しんでいます。
対戦ゲーム以外でポーリングレートはそこまで関係ないと思います!
税込み8,980円という安さ
これだけの機能と性能がありながらお値段はなんと、定価8,980円という驚きの安さ。
セット内容はUSB無線ドングルと有線ケーブルが付属。
安すぎて不安になるレベルですが、すぐに壊れたという情報は今のところないので安心してください。
私も2週間ほど使用していますが何の不具合もなくプレイできています。
この安さを見ると、SCUFやRazerがいかに高級品かが分かります。
日本製のVoidコントローラーでさえも高価に感じてしまいます。
しかしそれはただの錯覚。
このVADER4PROがあまりにも安すぎるだけなので、こちらのほうがおかしいということです。
日本発売も開始されているので気になった方はチェックしてみて下さい。
VADER4Proのデメリット
個人的にはPCコントローラーの完全体とも言えるVADER4Pro。
性能、機能、値段、どれを見ても文句なしにおすすめできるパッドです。
ただ気になった点があるのも事実。
しかしデメリットを凌駕するほどのメリットがあるので、『強いて言うなら』の枕詞を前提にデメリットをいくつか挙げていきます。
フリークが付けられない
VADER4Proのスティックは一回り大きいサイズになっているため、PS用、xbox用ともにフリークを付けることができません。
手に馴染んだフリークを持っている方にとっては少し考えてしまう問題かもしれません。
私もフリーク大好き人間でした。
プロフリークのサンセットを使用していて、これを付けるようになってからエイムがしやすくなった実感があります。
しかしVADER4Proには付けられない。
しばらくプレイした後に、フリークは諦めることに決めました。
海外プロはフリークを付けていませんし、スティックを綺麗に使えると考えて引き出しにそっと仕舞っています。
ただ一部ではVADER4Proのスティックをヤスリで削ってフリークを付けられるように改造している猛者もいます。
Xなどで画像を投稿している方がいるので、どうしてもフリークを付けたい方は参考にしてみてください。
ちなみに私が愛用していたフリークはこちらです。
本体の質感は良いが滑りやすい
はじめに本体の画像を掲載しましたが、質感が良くマットに仕上げられているので手触りは非常にいいです。
それゆえにサラサラとしていて滑りやすくなっています。
本体がサラサラしているのはいいのですが、せめてグリップ部分は素材を変えて滑りにくくしてほしかったというのが個人的な感想です。
ただ、シリコン素材などで滑り止め加工をすると価格が上がっていたとも考えられます。
安く抑えるためにあえて変更しなかったのかもしれません。
そこまで気を付けないと落としてしまうわけでもないので、手に馴染むまでしばらく使っていきます。
ソフトウェアが公認のものではない
ここが一番のデメリット。
VADER4Proのボタン割り当てや振動のコントロールなどはFlydigi専用のソフトウェアをインストールして行う必要があります。
しかし、そのソフトウェアがスマホアプリには存在せず、FlydigiのHPから直接ダウンロードするもの。
Microsoftstoreにもありません。
いわゆる【野良ソフトウェア】です。
コントローラー自体の信頼性はあってもやはり中華系企業なので少し怖くなります。
また、Flydigi側に悪意が無くても、万が一誰かが悪意をのあるウィルスを入れていたら、と考えると自分の大事なPCにインストールするのをためらってしまいます。
他の中華コントローラー、例えば【GameSir】は専用ソフトウェアがMicrosoftstoreに存在するので、野良ソフトウェアじゃなくてもできるはず。
ただ、専用ソフトウェアがないと詳細なカスタマイズが出来ないためインストールはしましたが、今のところは問題なくPCは動作しています。
もちろんMicrosoftstoreは100%安心かと言われると断言はできませんが。
テンション調整ダイヤルがズレることがある
スティックの外円に取り付けられているテンション調整ダイヤルですが、プレイし続けていると少しずつズレてきます。
10分の1程度なのでそこまで頻繁にズレるわけではないので、気になったら見てみる程度でいいと思います。
また、不意に指が当たってしまいズレることもあります。
私はコントローラーを毎回テーブルの引き出しに仕舞っているのですが、取り出すときや片付けるときに手が当たってズレることがあるようです。
毎回気を付けながら取り出すようにしていますが、ほんの少しだけストレス。
しかしすぐ直せるのでそこまで問題はありません。
その日ゲームをするときの初回に確認してクルっと回せばいいだけなので。
まとめ
今回はFlydigiから発売されているコントローラー、VADER4PROをご紹介しました。
今あるコントローラー達の中でも最強と言っても過言ではないと思っています。
- ホールエフェクトセンサー搭載のスティックでドリフトが少ない
- スティックのテンション調整が可能
- 1000Hzのポーリングレートに対応
- 背面に4つと表面に2つの追加ボタン
- 全体的に黒で統一されていて手触りもいい
- 値段は8,980円
SCUFやRazerといった有名企業のコントローラーは高価すぎるために手が出せない、という方にはおすすめです。
もちろんそれ以外の方にもおすすめできる、万人向けなPCパッドです。
値段も手頃なので一度試してみてください。
神コントローラーだと実感できるはずです。
ではまた。