機械保全技能検定3級の資格取得は、現代の求人市場において大きな価値を持つものです。
この資格を持っていれば就職や転職に大いに役立ちます。
しかし、テキストを読んでノートを取って、というのは正直面倒ですよね。
この記事では、専門知識がない初心者でも合格できる勉強方法について詳しく解説します。
僕自身が実際にこの方法で機械保全技能士3級に合格したので、皆さんも参考にしてみてください。
最後に実際に購入して使用したテキストのリンクも貼っておくので興味のある方は見てみてください。
※2024年度の保全技能検定3級の第1回の試験日は【2024年6月23日】、第2回の試験日は【2025年1月12日】です。
※勉強方法だけ知りたい方は目次からジャンプしてください。
僕は2024年第2回の試験で2級を取ろうと思っています!
保全技能検定とは
保全技能検定は、工場や製造業における設備保全の知識やスキルを評価する国家資格です。
設備の状態管理や保守点検、トラブルシューティングなどの基本的な技術が求められます。
この資格を取得することで、企業からの信頼を得るだけでなく、自身のスキルアップにもつながります。
受験資格
保全技能検定3級を受験するときの資格などは必要ありません。
2級から【実務経験年数】が必要になります。
- 特級・・・1級合格後、5年以上
- 1級・・・7年以上
- 2級・・・2年以上
- 3級・・・0(問わない)
保全技能検定3級は誰でも受験できるので、工業高校の生徒さんも試験会場で見かけました。
受験の敷居が低いのはチャンスであり、3級であれば問題も簡単なのでタイミングがあれば受験することをおすすめします。
受験方法
受験方法は個人か団体で申請のやり方に大きな違いはありません。
どちらもインターネットによる申請または書類の郵送による申請を選択できます。
インターネット申請の場合は、公式HPから受験申請ができます。
書類の郵送で申請する場合は、公式HPから書類をダウンロードして印刷し必要事項を記入のうえ郵送します。
いずれの申請方法の場合も、本人確認書類(免許証、マイナンバーカード)をコピーしたものが必要です。
また、受験票が届いたら顔写真を添付しなければなりませんのであらかじめ用意しておくといいでしょう。
顔写真は3か月以内に撮ったものじゃないと駄目ですよー!
団体で申請する場合のみ【団体とりまとめ票】が必要になりますが、こちらも公式HPからダウンロードできます。
団体申請は基本的に会社や学校の事務の方が行ってくれるはずなので、心配しなくても大丈夫でしょう。
試験の実施場所
試験の実施場所は各都道府県に1か所~2か所あります。
その中でも会場となる建物は毎年同じというわけではないようなので、試験の案内が届いて初めて分かることになります。
ちなみに試験会場や日程の変更はできませんが、実施場所(受験地区)は申請時に選択できます。
受験費用
試験を受けるときの手数料は、学科試験と実技試験で異なりますが基本的には同じ金額です。
3級~特級の学科試験は一律4.600円。
3級~特級の実技試験は一律15.400円。
学科・実技ともに受験される方はトータル20.000円が受験費用となります。
手数料の減免制度や学生割引を利用する場合は、金額が異なりますので公式HPから抜粋した表を以下に添付しておきますので参考にしてください。
参考:公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会
会社によっては、合格すると受験費用を負担してくれるところもあるので、今のうちに受験してしまいましょう!
保全技能検定の資格を取得するメリット
保全技能検定に合格すると【技能士】という資格を得ることができます。
【手に職を持つ】ということになり、この資格を持っていると就職や転職に有利になります。
また、会社での待遇が良くなる場合もあり、手当てが増えることもあるかもしれません。
一般的には手当てが増えるというより、評価が上がる、といったパターンが多いと思います。
もし、技能士の資格を持っていてそれに見合う仕事をしているのに少しも評価が上がらない場合は、今の会社を辞めることも選択肢の1つです。
資格を持っていて実務経験があると工場や製造系の職種であれば即戦力になります。
今の会社より待遇のいいところに転職してしまうのもいいでしょう。
自分は資格マニアではありませんが、実用性のある資格を持っていて損はないことは確かです!
保全技能検定3級の勉強方法
ここからは僕が保全技能検定3級に合格した実際のやり方を紹介します。
テキストを読むのが面倒で時間の無駄だ、と思っている方向けの勉強方法です。
学科試験は【真偽法】と言われる解答方法で、いわゆる【〇×問題】になっているので答えは2択です。
試験時間は60分で問題数は全30問になります。
ちなみに2023年度の保全技能検定3級の第2回の日程は、2024年1月14日の日曜日となります。
過去問をやるだけで学科は楽に合格できる
保全技能検定3級の試験問題は過去の問題の文言を少し変えたり、答えを逆にされて出題される傾向にあります。
僕も保全技能検定3級について調べたときに、ネットでこのことが書かれていて「本当?」と思っていました。
しかし、いざ試験に臨んでみると本当に過去問から出題されている問題がほとんどでした。
体感で、20問以上は過去問にあった問題でした!
なので、保全技能検定3級の学科試験は過去問だけやっておけば本当に簡単に合格できます。
公式HPに過去3年分の試験問題と解答が掲載されているので、それをひたすらやりましょう。
最初は専門知識もなく答えが分からないと思います。
僕も実際そうでした。
しかし2分の1の確率で正解できるので答えが分からなくても、「多分これかな?」と解答していきます。
それをとりあえず30問全部やってしまいます。
30問すべて終わったら解答を見ながら、これもとりあえず全部答え合わせしていきます。
採点が終わったら間違えた箇所の問題文をもう一度読み、なぜ答えが違ったのかをかみ砕いてみます。
例えば、【アルミニウムは、銅より熱伝導率が小さい。】という設問に対して、【×】を選択したとします。
しかし、実際は【〇】が正解です。
このときに「アルミニウムは銅より熱を伝えにくいんだ」と覚えてしまいます。
欲を言えば、熱伝導率一覧などをネットで調べて「銅は熱伝導率が大きい部類である」と覚えられると、似たような問題がきても答えやすくなります。
しかしこれは、できれば、で構いません。
1問1問このようなことをやるのであれば結果的にテキストを読んだほうが効率がいいので、興味があれば、程度でいいのです。
実際の試験問題は、【銅は、アルミニウムより熱伝導率が大きい】というような過去問の真逆の問いを出題してくることがあります。
したがって、「間違えた箇所の答えは逆の意味」という程度の認識で覚えてしまいましょう。
一旦、これまでの流れをまとめます!
- 意味が分からなくても30問すべて解いてみる
- 解答を見て、間違えた箇所の問題を確認する
- 〇×問題なので、「答えは逆の意味なんだ」と覚える
- 30問中間違えた箇所をすべて確認したら別の過去問へ
- 以下、①~③を繰り返す
過去問は3年分公開されており、試験は1年に2回実施されているので計6回分の過去問が公式HPに掲載されています。
1つの過去問に対して答え合わせも含めて30分前後で終わるかと思いますが、慣れてくると10分ほどで終えることができるようになります。
このやり方を試験の3日前あたりから1日1回(過去問6回分を勉強の1回としてカウント)するといいでしょう。
試験前日に時間を作って集中的に過去問を繰り返しやる方法でも大丈夫です。
不安な方は1週間前から取り組むのもいいと思います。
つまり僕が言いたいことは、
何か月も前からテキストを熟読し、テキストに掲載されている例題を解く必要はなく、数日前から過去問をやるだけで学科試験は簡単に合格できる。
ということです。
保全技能検定3級の試験勉強でテキストを読む必要はありません!
とは言いながらも実技試験の勉強はテキストが必要
はい、そうなんです。
実技試験の過去問は公式㏋では公開されておらず、試験に行ったときも実技試験の資料だけは持ち帰り厳禁でした。
ただもちろん、テキストは必要ですが読む必要はありません。
テキストの巻末に実技試験に似た問題が掲載されている場合があるので、そちらを何度も解いていけばOKです。
やり方は過去問のときと一緒で大丈夫ですが、ひとつだけ注意点があります。
学科試験【真偽法】といわれる〇×問題なので答えは2者択一でしたが、実技試験は問いの答えや文章問題の空欄を語群から選択する方式になっています。
学科試験の過去問の勉強方法は、答えが間違っていたら問題の逆の意味を覚える、という勉強方法でした。
実技試験の勉強方法は、問題と答えをしっかりリンクして覚える必要があるのです。
ここだけは一般的な勉強方法と同じになってしまいます。
しかし、最初に言ったように実技試験の勉強もテキストを読む必要はありません。
- 巻末の例題を一通り解いていく
- 答え合わせのときに間違えた箇所を問題とセットで覚える
- 正解した箇所もなぜ正解だったのか、問題とセットで覚える
これを1日1回やると1週間もあれば大丈夫です
1日に何回もできる方はなおさら覚えやすいですし、日数も短くて済みます。
学科試験の過去問とセットでやると、いい感じに以前の問題を忘れられて効率がいいです。
例えば1日に1回、学科試験の過去問を30問×3回やって実技試験の例題を1回やる、という流れでやるといいと思います。
僕は実際に実技試験の勉強もテキストをほとんど読むことなく、巻末の例題だけを数回繰り返しやって「まあいけるだろう」と勝手に思っていました!
このやり方で実技試験も合格することができました。
なぜなら、今年の2023年6月に保全技能検定3級を受験したときに、テキストに掲載されている実技試験の例題と似た問題が出題されていたからです。
【バルブの名称】や【ピンの名称】、【オイルの色】などテキストの問題とほとんど同じような内容が出題されていました。
購入したテキストがたまたま良かったのかは分かりませんが、実技試験もテキストを読まなくてもなんとかなるんだと実感しました。
つまり実技試験の勉強も、テキストの例題だけやっていれば合格できるということです。
一応、参考にしたテキストのリンクを貼っておきます。
このテキストの巻末にある実技試験の例題が役に立ちました。
過去の合格率
公式HPに掲載されている、2022年度の機械保全技能検定の合格率を紹介します。
- 特級・・・21.4%
- 1級・・・28.3%
- 2級・・・32.1%
- 3級・・・81.3%
こうしてみると3級だけ合格率が高いことが分かります。
個人的にこの結果は、保全技能検定3級のお手軽さを表していると考えています。
誰でも受験することができ、過去問やテキストの例題をやっていれば簡単に合格できることが裏付けされたデータなのだと。
あまり肩に力を入れず、リラックスした気持ちで挑むぐらいでちょうどいいのです。
参考までに以下に過去数年分の合格率を簡単にまとめました。
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | |
特級 | 21.4% | 39.5% | 21.1% | 21.6% |
1級 | 28.3% | 29.1% | 23.7% | 24.7% |
2級 | 32.1% | 33.0% | 29.5% | 32.8% |
3級 | 81.3% | 74.0% | コロナで未実施 | 74.2% |
まとめ
今回は、保全技能検定3級の勉強方法をご紹介しました。
テキストを一切読まずに簡単に合格する方法をおさらいします。
学科試験
- 意味が分からなくても30問すべて解いてみる
- 解答を見て、間違えた箇所の問題を確認する
- 〇×問題なので、「答えは逆の意味なんだ」と覚える
- 30問中間違えた箇所をすべて確認したら別の過去問へ
- 以下、①~③を繰り返す
実技試験
- 巻末の例題を一通り解いていく
- 答え合わせのときに間違えた箇所を問題とセットで覚える
- 正解した箇所もなぜ正解だったのか、問題とセットで覚える
これを1日1回やるだけでOKです。
もちろん、今日は学科の過去問、明日は実技の例題、というやり方でも構いません。
大事なことは、テキストを真剣に読まなくても自分のペースで過去問をやっていれば保全技能検定3級は簡単に合格できるので大丈夫、ということです。
最後に、公式HPのURLと実際の実技試験の問題とよく似た例題が載っていたテキストを紹介して終わりにしたいと思います。
ここまで見ていただいてありがとうございます。
保全技能検定3級、合格できますように。
保全技能検定3級の勉強方法でお悩みの方は、下のコメント欄から気軽にお問い合わせください。
失礼します!!
「実際の実技試験の問題とよく似た例題が載っていたテキスト」の紹介はどちらに記されているのでしょうか!!
コメントありがとうございます!
記事内に実際に使用したテキストのリンクが貼ってあるのでクリックしてみてください。
Amazonの場合はテキスト一覧が表示されるので、お手数ですがそこからリンクの写真と同じテキストを探してもらえばOKです。
今から始めても全然間に合うのでマイペースでいきましょう( ^^) _U~~