こんにちは。ひきわり納豆です。
僕は現在、工場勤務をしています。
部署は製造部門で、電子部品を作って検査して流すのが主な業務です。
デスクに座って行う事務作業、つまり間接部門ではなく、製造オペレーターなので基本的に立ちっぱなしで仕事をしています。
「工場は夜勤もあるため給料がいいはず」
「暦通りのカレンダーだから休みも沢山あるのかな?」
工場の仕事に興味のある方や、接客業に疲れてお客さんと絡まない仕事をしてみたい方、そんな方々には色々な疑問があるのではないかと思います。
今回はそんな工場勤務の「実際のところどうなの?」というところを実体験も踏まえてお話していきます。
よろしければ見ていってください。
僕は接客業に疲れて工場に転職したパターンです!
工場にも色々なジャンルがある
工場と言っても種類は様々です。
ジャンルによって業務内容が変わるのはもちろん、勤務形態やカレンダーも変わってきます。
地域や個々の企業にもよりますし、労働組合によっても勤務形態や休日が異なる場合があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
製造工場
自動車の製造や組み立てなどを行います。
エンジンやボディパーツまで一貫して行う場合もあります。
他には家電製造工場や電子部品の製造工場などがあり、機械を操作したり検査をするのが主な作業です。
勤務形態は多くの製造工場で複数のシフト制が採用されています。
例えば、昼勤、夜勤、深夜勤の3交替で、ほとんどの製造工場が24時間体制で生産を行っています。
シフト制のため休日も週の中でシフトされることが多く、4日出勤して休み、5日出勤して休み、といったサイクルが一般的です。
土日休みの週休2日制を導入している企業もあります。
僕は電子部品の製造工場で働いています!
加工工場
金属の加工や自動車部品のパーツなどを加工するのが、加工工場です。
アルミや銅などの金属を切削、曲げ、溶接といった方法で加工します。
製造工場などで使用する治工具や部品などもこういった工場で作られることが多いです。
他にはプラスチックの加工工場もあり、射出成形や押出成形などの方法で加工します。
家庭用品や自動車部品などが製造されます。
勤務形態は製造工場と同様に、多くの加工工場でシフト制が採用されています。
大規模な工場では24時間体制での稼働が行われることがあります。
休日は週休二日制が一般的ですが、業務の需要に応じて休日が変更される場合もあります。
食品加工工場
缶詰、冷凍食品、乾燥食品などの食品に関する加工をするのが食品加工工場です。
野菜や果物、魚介類などを缶詰にしたり、冷凍野菜、冷凍ピザなどを加工します。
また、ラーメン、乾燥海産物など、水分を抜いて保存性を高めた食品を製造します。
現代にはなくてはならない工場の1つであり、食品加工工場のおかげで美味しい料理が手軽で簡単に食べることができます。
こちらも勤務形態はシフト制が採用されています。
特に需要が高まる時期には臨時のシフトや残業が必要となることもあります。
休日は一般的には週休二日制です。
しかし、需要や生産計画に応じて休日が変更される場合もあります。
製紙工場
製紙工場とは、パルプ製紙工場とリサイクル紙工場があります。
パルプ製紙工場は木材をパルプに加工し製紙機を使用して紙を製造する工場です。
リサイクル紙工場は古紙や廃紙を原料として再生紙を製造します。
古新聞や段ボールなどがリサイクルされて紙に生まれ変わります。
製紙工場の勤務形態はシフト制が一般的ですが、一部の工程では連続勤務が行われることもあります。
休日は週休二日制となっていますが、需要や生産計画に応じて変更される場合もあります。
化学工場
医薬品や農薬、化粧品などを製造する化学薬品工場。
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチック原料を使用して樹脂製品を製造する、プラスチック製造工場などが化学工場に分類されます。
プラスチック加工工場と似ていますが、あちらは加工する工場で、こちらはプラスチックそのものを製造する工場です。
化学工場では専門的な知識や技能が必要とされるため、正規の労働者や技術者がシフト制で働くことが一般的です。
週休二日制が一般的ですが、生産プロセスやセキュリティ上の理由から、必要に応じて勤務形態が調整されることがあります。
工場勤務の実態
自分が勤めている電子部品の製造工場の実態をお話していきたいと思います。
細かい部分は機密になるので伏せますが、実際の製造工場はどのような感じなのか、実体験に基づいて紹介します。
今後、製造工場への転職を考えている方への参考になればうれしいです。
勤務形態
勤務形態は製造の現場なので基本的には3交替勤務です。
日勤、夜勤、深夜勤を1日の中で行い、シフト制で働いています。
4日勤務して1~2日休みが1サイクルとなり、4班で回しています。
3交替なので1日に3班が働いて必ずどこかの1班が休みになります。
日勤は8時30分~17時30分、夜勤は17時15分~1時45分、深夜勤は1時30分~8時45分です。
前の班や後の班と15分被るのは引継ぎのためです。
深夜勤務は日勤、夜勤と比べると少し勤務時間が短いのがうれしいですが、やはり深夜は眠いです。
特に小さい子供がいる家庭ではなかなか寝ることができず、辛いかもしれません。
保育園の送り迎えなどがあるとさらにキツイです!
残業
僕が勤めている会社では残業は基本的にはありません。
あるとしても生産残業ではなく、一般的にQC活動と言われる自工程を改善するための活動であったり、ミーティングがほとんどです。
月で換算すると1時間~2時間程度です。
会社によっては当たり前のように生産残業があり、2時間~3時間残業するところがあるらしいです。
このあたりはハローワークやネットでの口コミなどで確認することをおすすめします。
交替勤務なのに生産残業がある工場は少しおかしいと思ったほうがいいと思います。
忙しい理由が人員不足であれば、なぜ人手が足りていないのか。
作業がきついのか給料が安いのか分かりませんが、できるだけ情報を集めるようにしましょう。
休日
休日は会社が定めるカレンダーが年単位で発行されています。
先程も述べたように4日勤務の1~2日休みのサイクルが掲載されており、1か月の休日は10日ほどあります。
また、月に1回はどこかの土日が休みなっています。
ですが、休日出勤の要請があることがほとんどのため、稼ぎたい人は出勤しています。
休日出勤のためもちろん休んでも問題ありません。
その他にはGWやお盆、年末年始はかなりの日数の休みがあります。
工場なので会社全体が休みとなり、年間休日だと結構休みがあるため工場勤務ならではのメリットです。
給料
給料に関しては良くも悪くも普通です。
地域によって賃金に差があるため一概に言えないのが難しいところです。
交替勤務手当や夜勤手当が支給されるので同年代の日勤で働いている人と比較するとやや高いかもしれません。
夜勤や交替勤務のサイクルで体を正常に保つのが難しいので、もっと貰ってもいいのでは、と個人的には思っています。
昇給に関しては1年に1度ベースアップがあります。
こちらも地域や会社の業績によってまちまちなので明言はできませんが、最近の傾向だと少なからず昇給はするはずです。
燃料費の高騰によるインフレのためほとんどの会社で昇給がされているからです。
ニュースでもやっていますね!
ボーナス
ボーナスは年に2回、夏と冬できちんと支給してくれています。
ボーナスは業績アップによる従業員への還元の意味が込められているので、支給されない会社もあるため、あるだけでもうれしいです。
一般的な工場であれば夏と冬でそれぞれ1か月分はあるとみていいと思います。
実際に貰ってみて少ないと思うか多いと思うかは人それぞれの価値観によります。
当たり前に貰っていると少し欲が出てしまうのは人間の性なので仕方のないことです。
福利厚生
福利厚生に関しても会社によって様々なため断言はできません。
しかし、雇用保険や健康保険などの各種保険はほとんどの会社で提供されているとみていいと思います。
加えて住宅手当や通勤手当、こども手当があるなどもほとんどの会社で採用されています。
これにプラスして自分の働いている会社では女性はもちろん、男性の育児休暇も積極的に取得することが可能です。
もうすぐ下の子が産まれるので育児休暇をとる予定です!
また、親睦を深めるための飲み会の費用を出してくれるケースがあるため年に1回ほどはそちらの制度を利用しています。
さらに「両立支援」としてレジャー施設の割引制度があったり、スポーツ用品などの補助や子供にかかる費用のうち、チャイルドシートなどに対しても補助が出ることも。
この他にも色々な制度が利用できるので従業員にやさしい職場であると感じています。
福利厚生の細かい内容については全て公表している企業は多くないため、入社してみて分かることもあります。
福利厚生は会社が従業員に与える報酬のようなものなので、あればうれしい程度に考えておくといいでしょう。
まとめ
今回は工場勤務の実態についてお話していきました。
色々な工場を経験したわけでないのであまり詳しいことは解説できませんでしたが、なんとなくのイメージは掴めたでしょうか。
工場の種類や会社の方針によって様々な業務形態や福利厚生があるため、ひとまとめに解説するのはやはり難しいです。
いずれの会社にしても転職を考えている場合はその企業のことを事前にしっかりリサーチしておくことをおすすめします。
そうすることで入社してみてガッカリすることが無くなるかもしれません。
皆様の参考になっていればうれしいです。
ではまた。